読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

飄々舎

京都で活動する創作集団・飄々舎のブログです。記事や作品を発表し、オススメの本、テレビ、舞台なども紹介していきます。メンバーはあかごひねひね、鯖ゼリー、玉木青、ひつじのあゆみ。

スポンサーリンク

第六回よまいでか『邂逅の森』

こんにちは。 今年はどんな一年でしたか。あけましておめでとうございます。もうすぐ一月も終わりますね。なんて、いろいろな書き出しを考えていたのですが、ずるずるとさぼってしまって、そうとう久しぶりの更新になってしまいました。 エゴサすると「まい…

裏路地の古市

お久しぶりです。あかごひねひねです。また、おとぎ話を魔改造したお話を書いてみました。 裏路地の古市 煉瓦造りの倉庫の内部は暗く、埃っぽかった。 ハンスは空の荷車に腰掛け、周りを見渡した。汚い布でくるまれた得体の知れない荷物が、壁ぎわにいくつか…

第五回よまいでか『肉体の悪魔』

早熟の天才をあげたら枚挙にいとまがない。 文学・小説の分野にしぼったとしても、ランボー、久坂葉子、知里幸恵、石川啄木、果ては乙一にいたるまでよりどりみどりだ。 三島由紀夫や太宰治が子供のころに書いた小説を読んでみても、今のぼくでも書けないく…

第四回よまいでか『夜は短し歩けよ乙女』

八月も八月。なんといっても夏真っ盛りである。読者諸兄におかれましてはBBQに海水浴に破廉恥極まりなく東奔西走し、織姫と彦星とついでにデネブすらもどきどきあわあわ顔を紅潮させるような逢瀬を交わしていることと思われる。 今回は森見登美彦『夜は短し…

第三回よまいでか『魔女がいっぱい』

こんにちはかみしのです。 おひさしぶりの更新です。 今回は第三回、ロアルド・ダール作『魔女がいっぱい』です。 魔女がいっぱい (ロアルド・ダールコレクション 13) 作者: ロアルドダール,クェンティンブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,清水達也,鶴見敏 …

第二回よまいでか『世界の終わり、素晴らしき日々より』

こんにちは、かみしのです。 第二回、『世界の終わり、素晴らしき日々より』です。 世界の終わり、素晴らしき日々より (電撃文庫) 作者: 一二三スイ,七葉なば 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス 発売日: 2012/09/07 メディア: 文庫 購入: 1人 ク…

オクラホマ美紀さん4〜バレンタイン後編&ホワイトデー後日譚〜

この記事は下の記事の続きです。 hyohyosya.hatenablog.com 美紀さんは教室を出て行き、僕と吉井さんが二人残された。 「どう思う?」 「不安しかないよ」 僕の問いに吉井さんが答えた。僕も全く同感だった。 そして、僕らの予想を全く裏切ることなく、しば…

オクラホマ美紀さん3 〜バレンタイン前編〜

今週のお題「バレンタインデー」 二月十四日。バレンタインデー。 授業の合間の短い休み時間の度に、義理チョコを持った女子たちが、部活などで接点のある男子にそれを配って歩いている。 昼休みになると、すでに周囲に認知されているカップルの一部は隠すこ…

オクラホマ美紀さん2 〜放課後スイーツ編〜

「ちゃんすよ」 美紀さんはたまにこの言葉を口にする。 標準語では「ちがうんですよ」。それが関西弁の「ちゃうんですよ」になり、さらにあせった美紀さんが早口になって「ちゃんすよ」になる。 つまり今、美紀さんはあせって何かを否定している。 「そろそ…

オクラホマ美紀さん1

「ううわあああああああああああああああああ!!!!!」 美紀さんが叫んでいる。食堂の壁際にある購買のパン売場で。 そこから少し離れたところにいる生徒も、その声を聞いて瞬時に理解した。彼女の目当てのパンが売り切れたのだ。 四月の初めには食堂にこ…

鬼と犬

「桃太郎さん、桃太郎さん」 僕は居酒屋の二人席の片側に座った、見覚えのある大きな背中に声をかけた。 すると声に反応したその背中がゆっくりと回転し、見知った顔がこちらを向いた。 酔いが回っているのか、赤い顔に半開きの目だが、その顔は間違いなく僕…