ゆゆしい音色14:お祭り 前編【同人小説】

8月6日。 19時からの公演に合わせてリハーサルは中止しなければいけなくなった。本来なら3の倍数の月にしか行わなかった定期のリサイタルをずらしたせいで「8月なのにものすごく9月みたいな気分だ」と文句を言われながらも僕はなんとか妻にピアノを弾くことを同意させた。こうした変更に彼女の父親の意向があること、…