ゆゆしい音色15:お祭り 後編【同人小説】

8月6日、20時30分。 僕ら夫婦は隣に座った人の声も聞こえない音量で音楽の流れる店で3人のおじさんと酒を飲んでいる。 妻の重厚な演奏が終わったあと客席は一晩中走り続けたマラソンランナーみたいにどっと疲れきっていたが、信じられないことに実際の時間は1時間しか経過していなかった。ほとんど倉庫みたいな楽屋か…