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飄々舎

京都で活動する創作集団・飄々舎のブログです。記事や作品を発表し、オススメの本、テレビ、舞台なども紹介していきます。メンバーはあかごひねひね、青木白、鯖ゼリー。

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【おすすめ本】SF短編:筒井康隆『メタモルフォセス群島』に受けた衝撃

あかごひねひね おすすめ本紹介

 

どうも、あかごひねひねです。

友人の青木白に「本の紹介とかやってみたら」と言われました。

その時、彼の目の奥に小さく「お金」という字がきらめいているのが見えました。恐らく、「やってみようかな」と言った僕の目にも、同じ文字がきらめいていたことでしょう。

そうです。このブログは、アマゾンの商品を張り付けることで、それが購入されるとほんの少しお金がもらえる、いわゆるアフィリエイトが出来るのです。

そういうわけで、飄々舎のメンバー、特に僕の役目になると思いますが、これから時折目の奥に「お金」をきらめかして、何かを紹介する記事を書くと思います。だって、なんか、アフィリエイトで500円券とか、貰ってみたいじゃないですか。

ただ、本当に知って欲しいものしか紹介しないので、そこはご安心を。

逆に言うと、このブログ経由で買わなくてもいいから絶対買って読んで/見てほしい、無理なら図書館、最悪盗め(これは嘘ですよ嘘)、くらいの物を紹介していくつもりです。

筒井康隆『メタモルフォセス群島』

今回紹介したいのは、一冊の本です。少し真面目にいきます。

 

メタモルフォセス群島(新潮文庫)

 

僕が高校時代にえらい衝撃を受けた本です。

当時の僕は一時的に星新一にハマっていて、彼のショートショートを読みまくるという日々を送っていました。

僕は熱しやすく冷めやすい性格で、しかも自分の欲求に対してはやたらせっかちなので、星新一のショートショートをそれこそ日に三冊とか読んだりしていました。

星新一の作品ってね、立て続けに読んだらえらいしんどいんですよ。

次から次へとエフ博士やらエヌ氏やらが出てきて、あと悪魔とか出てきて、最初の方はいいんですが、作風が淡泊な分、後半になってくるとどれを読んでも前に読んだ話のような気がしてきます。実際気付かず同じ話を何度か読んだと思います。だって似てんだもん。

そういうわけで星新一に疲れ切った僕は、インターネットを使って、次に読む作家を探しました。そしてある情報を知ったのです。

ほこりまみれのぐちゃぐちゃ

星新一に少し近い筒井康隆の短編が面白いらしい、と。

当時、僕は新しい作家の作品を手に入れる時、とりあえず高校の図書館で探すようにしていました。

そこで出会ったのが『メタモルフォセス群島』です。

確かその時、図書館に筒井康隆の本は『時をかける少女』と『メタモルフォセス群島』しか置いてなくて、しかも『メタモルフォセス群島』の方は本棚にはありませんでした。本棚の裏に落ちて壁との間でほこりまみれのぐちゃぐちゃになってました。

それを見つけて借りて帰って、読んでみてぶったまげたわけです。特にラストの表題作に衝撃を受けました。

紹介しないわけにはいかない

「メタモルフォセス群島」はSF特有の特異な設定そのものが、話の最後に明らかになる、物語の「核」になっているような構成でした。

僕はそれまで小説で「設定」をメインディッシュに出された経験が無かったのです。しかも、それをメインに持ってくるにあたって、ちゃんと伏線が張られていました。まるで本格推理小説のように、ラストにそれまでのヒントは回収されます。しかし明らかになるのは犯人ではなく「設定」であり、あるシステムなのです。

推理小説も大好きだった僕としては伏線回収のカタルシスと同時に、SF的な設定の妙に感心し(分かりにくいでしょうが、読めばわかります。多分)、そのダブルパンチで完全にKOされました。

当時の僕は読み終わった後、本当に目の前の景色が変わって見えました。あんなに衝撃を受けた読書体験は今までの人生で数えるほどしかありません。

ハードルをえらく上げてしまいましたが、これは飽くまで当時の僕の個人的な体験の話です。恐らく、他の人がこの本を読んでも、別に大ショックは受けないかなと思います。実際僕もずいぶん経ってから読み直すと、オチを知っているとはいえ意外と普通に感じましたし。

 しかし、なんというか、これは僕にとって紹介しないわけにはいかない本なのです。上手く説明できませんけど。

この『メタモルフォセス群島』は現在、文庫版は絶版になっていて、電子書籍版で買うことが出来ます。僕は高校卒業後、数年間地元のブックオフに通って文庫を中古で手に入れました。

復刊希望はこちらへ。

www.fukkan.com

いやまあ、アマゾンで頼めばよかったんですが、当時はネットで買い物するのが怖くて。

 

と、いうわけで『メタモルフォセス群島』。おすすめです。読んでも大ショックは受けないと思いますが、普通に読んでも面白いと思います。

メディア化もついでに紹介

「毟りあい」→野田秀樹による舞台化 「五郎八航空」→アンソロジーで漫画化 「走る取的」→世にも奇妙な物語で映像化 など、他のメディアに展開した収録作品も多く、粒ぞろいの短編集です。

 

以上です。また次回。

メタモルフォセス群島(新潮文庫)

メタモルフォセス群島(新潮文庫)

 

 

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