ラーメンズから広がる世界(第一回 ラーメンズ・シティボーイズ)
どうも、あかごひねひねです。
少し長めの記事をシリーズで書こうと思います。
きっかけはラーメンズ
今、僕はいとうせいこうの「鼻に挟み撃ち」という小説を読んでいます。
いとうせいこうってどういう人かというと、日本のラッパーの先駆けであり、作家であり、ピン芸人でもある、よく分からないおっちゃんです。最近では、東北大震災をテーマにした小説「想像ラジオ」が芥川賞候補になって、注目を集めました。僕らの世代では「ビットランド」のセイコーだといった方が顔を思い浮かべやすいかもしれません。
僕はこの、いとうせいこうという人が好きなのですが、幼い頃、ビットランドを見ていたときは全く興味を持っていませんでした。
では、僕はいったいいつ、どんなきっかけで作家いとうせいこうを知り、好きになったのか。いろいろ思い出していくと、現在僕が好きな人やグループを知るきっかけの大元は、高校時代に知ったお笑いグループ「ラーメンズ」であることに気づきました。
そこで、今回はそれらの僕が好きな人やグループについて、出発点となったラーメンズから、つらつらと書いていきたいと思います。
ラーメンズ、シティボーイズ、いとうせいこう、細川徹、みうらじゅん、ライムスター、タモリ、ラジカル・ガジベリビンバ・システム、ナイロン100℃、宮沢章夫、中島らも、モンティパイソン、テリー・ギリアム、ロイ・アンダーソン
上のグループや個人の中に、好きなものがひとつでもあれば、是非この記事にお付き合いいただければと思います。むしろ、その他の人やグループを知らない方が、新しい世界が開けるかもしれません。
ラーメンズとの出会い
僕とラーメンズとの出会いには、奇しくもこのブログを一緒にやっている飄々舎メンバー、青木白が関係しています。
僕が高校生3年生の頃、中学の同級生で違う高校に進学していた青木から、学園祭に遊びに来ないかと誘いを受けました。
その時、彼の高校の第二講堂の客もまばらなステージで見せられたのが彼率いる有志によるラーメンズのコントでした。
そのときは正直「ふーん」以外の感想は特に無かったのですが、彼がしきりに「ラーメンズ」「ラーメンズ」「ラーメンズ」と言うので、なんとなく彼からDVDを借りて見てみました。それがラーメンズとの出会いです。
ラーメンズのコントは笑えるのと同時に、時にシュールな設定、伏線回収のカタルシス、暗幕のみのシンプルな舞台など、僕にはとても「上質」な感じがして、一時期、貪るように見ていました。
シティボーイズとの出会い
ラーメンズのコントを映像であらかた見終わった頃、僕は大学生になっていました。大学入学と同時に自分だけのパソコンを持つことが出来、そこで初めてニコニコ動画のアカウントを作ることが出来ました。
そこからニコニコ動画の文化にもドハマりしたのですが、同時にラーメンズをはじめとするお笑い芸人さんのネタも、たまにニコニコ動画のコメント付きで見ていました。本当はいけないんですけどね。違法アップロードだし。
その時にラーメンズの動画のコメント欄に流れていたのが「シティボーイズ」の文字でした。
どうもコメントの内容を総合すると、シティボーイズとはラーメンズが影響を受けた、いわばルーツにあたるようなグループのようです
早速、その足でニコニコ動画で検索してみると、いくつかのコントが上がっていました。それを見てからというもの、僕はラーメンズ以上にシティボーイズにハマりました。
DVDを全て揃え、ライブにも足を運びました。
シティボーイズにはラーメンズ以上のシュールさと、ラーメンズ以上の可愛げがありました。ラーメンズは自分たちをよりスタイリッシュに、格好良く見せようとしていると感じるのに対し、シティボーイズは純粋に「笑い」を取りに行っているように見えました。
ラーメンズの小林賢太郎さんには言いづらいし、言うと悪口になってしまう「バッカだなー」という一言が、シティボーイズには言える。向こうもそれを待っているし、それが彼らのプライドであるようにも思えました。
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そして、何を隠そうこのシティボーイズの公演の節目節目で出演している、盟友ともいえる人物がいとうせいこうだったのです。
次回に続きます。