東北旅行記4
橋を渡るとそこはもう青葉城の跡地の一部らしかった。
と、言っても門の跡がその近くにあっただけで、本丸まではしばらく歩く必要があった。
沼
橋を渡ってすぐ、こんな場所を見つけた。
まさか日本のフィギュアスケートの出発点が「沼」だとは思いもしなかった。
真央ちゃんも羽生くんも、あんなきれいな顔してるけどみんな沼の後継者なのだ。沼から生まれたアスリートなのだ。
本丸へ
沼からしばらく歩くと青葉城の歴史博物館があった。しかし、あまり時間が無いので先を急いだ。本丸の跡地に行くには、歴史博物館の前を通って、その奥の坂道を上る必要があった。
で、その坂道というのが、えらく急で。
しかも途中から落ち葉だらけ。
ふーふー息を切らしながら、えっちらおっちら坂道を上る。
なんとかやっとの思いで坂道を登りきった。
するとそこに広がっていたのは……
絶景!
あと、有名なこれ!
怪電波
近くで、幼い子が満面の笑みで「ずんだもちーーー!!!」と絶叫していた。ずんだもちは料理好きの伊達正宗が作ったという逸話は有名だが、それを幼児が絶叫しているのはおかしい。というか、不気味すぎる。
青葉城は子供をあやつる怪電波でも出しているのだろうかと思って歩いているとその真相が分かった。
近くで正宗のコスプレをしたイケメンスタッフが、観光客と写真を撮っていた。そのときのかけ声が「はい、ずんだもちーー」だったのだ。
昔、トリビアの泉でやっていたが、「はい、チーズ」の由来は「チーズ」と言う時に口が「い」の形になり、笑顔で写真が撮れるかららしい。しかし、日本人は、「say cheese」と言われて「チーーーズ」と言ってる間に写真を撮るわけではなないので、最後に「ず」で口をすぼめ、本来の意味を失っている。その時の番組の企画では新たなかけ声として「はい、本気」だったか、とにかく母音が「い」で終わる言葉を提唱していた。
「ずんだもち」も「い」の母音で終わる語だ。青葉城、なかなかやるではないか。
仙台の絶景とずんだもちの後には、その真横にある護国神社に参った。
護国神社では主に「年末、嵐にあえますように!」と書かれた絵馬にアブのつがいがとまっていたのにウケる、「憲法改正に賛成の署名」が本堂のすぐ横に置いてあってそこで国旗が売ってる状況に若干ひくなどした。
そこらで時計を見るとよい時間だ。
我々は山を降り、ついに東北大学に向かって歩き始めた。(つづく)