こんにちは。
どうも、鯖ゼリーです。
飄々舎という団体ができました。この団体は「創作集団」です。「創作集団」って、かっこいいでしょ?一度所属してみたかったんです。それがこの団体が出来た理由であり、目的であります。
活動の一環として、こんなブログもつくりました。
メンバー同士の話し合いの結果、このブログはそれぞれが自分のカラーを出した記事を書くのが良いのではないか、という話になりました。
さて、私のカラーはなんでしょう。
いろいろ考えて、コントでも書くか、と思い至りました。しかし、実際に上演出来るネタを書くと、この先使えなくなるからもったいない。
そこで、最初から絶対に上演出来ないコントを書くことにしました。
書いてビックリ、コントって上演する気がないとこんなに自由に何でも出来るんですね。
と、いうわけで、その第1弾です。
〜上演しないことを目的としたコント1〜
『はじまりのコント』
ロミオ&ジュリエット、批評家、板つき
ロミオ「ああロミオ、私はとってもロミオだよ」
ジュリエット「私もよ。悲しいくらいにジュリエット」
ロミオ&ジュリエット「私はなりたい。私ではない何者かに」
無力な人、上手から登場
無力な人「その願い、叶えてあげよう」
ロミオ「わーありがとうございますーうれしいうれしい」
ジュリエット「あらーたのしみに待ってますー」
無力な人「うむ。任せておきたまえ」
ロミオ「はははー」
ジュリエット「あらあらー」
絶望、上手から登場
絶望「呼んだ?」
無力な人「まだです」
絶望「はーい」
絶望、はける
無力な人「ダメだ!出来ない!俺は無力だーー!!」
絶望、ガーン、上手から登場
絶望「……」
ガーン「ガーン」
無力な人、はける
ナレーション「こうして世界は絶望とガーンに包まれてしまった。ロミオとジュリエットは、死んだ」
ロミオ、すかさず白骨化
ジュリエット、すかさず白骨化
葬儀屋、上手から登場
葬儀屋「おくびりと」
指摘魔、上手から登場
指摘魔「葬儀屋さん。言い間違いがあるよ。あと、これはフィクションだ。本当は何も起こっていない。これは現実でも、演劇ですらない。全ては狂人の行き当たりバッタリな妄想さ」
無、上手から登場
無「……」
ナレーション「無、まだだよ」
無、上手にはける
アメリカ人、ライフルとコーラを持って上手から登場
アメリカ人「この世がフィクションだって?なんてこった!ファックス!」
アメリカ人、暴れる
葬儀屋、凶弾に倒れ、上手からはける
骨ロミオ、コーラで溶ける
骨ジュリエット、コーラで溶ける
ファックス、届く
無、上手から登場
ナレーション「無はまだだよ!」
無、上手にはける
アメリカ人「ヘイ、そこのオノマトペ!これなーんだ?(ライフルを掲げて)」
ガーン「ガーン」
アメリカ人「ザッツ・ライト!イッツ・ガン!」
アメリカ人、ガーン、クイズ決勝の会場(お台場)へ向かうため、上手からはける
ナレーション「ここまで、どうですか?」
批評家「上手を使いすぎ。ワンパターン。見ていられない」
批評家、下手にはける。その先は崖。
批評家「おぅっ……」
ナレーション「そして誰もいなくなった」
無、上手から登場
無「エビバディセイ!ビッグ!ビッグ!ビッグビッグビッグ!ビッグ!ビッグ!ビッグビッグビッグ!ビッグ!ビッグ!ビッグビッグビッグ!」
心地よいビートが流れる
ビッグバン、上手からゆっくりと登場
ビッグバン「…………………バン」
無、上手にはける
全ての物語、上手から登場
暗転。