気まぐれに映画を見ました➁『ハムナプトラ』
こんにちは。あかごひねひねです。
先日に続いて、ツタヤで借りて見た映画の紹介その➁です。
今回はみんな知ってる、みんな大好き『ハムナプトラ』です。
『ハムナプトラ』
ハムナプトラ、原題は『THE MUMMY』ですね。直訳すると『ミイラ』。邦題を変えた気持ちも分かります。
金曜ロードショーとかでも何回も放送してる、ミイラ映画の大定番です。大ヒットしたおかげで続編も出ましたが、2と3は僕はあんまり好きではないです。とくに3なんか舞台がいきなりアジアのチベットかどこかに移るので、エジプト好きの僕はめちゃくちゃガッカリしました。というかハリウッド映画で続編がちゃんと面白いのって、『スターウォーズ』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ぐらいしか知らないです。
僕も観るの4回目くらいなんですけど、ストーリーとか意外と忘れてるもんですね。頭が悪いおかげで楽しめました。
内容は、古代エジプト時代に生きたままミイラにされた男イムホテップをうっかり蘇らせてしまったために、エジプトを災いが襲い、ヒロインは連れ去られ、それを主人公たちが助けに行く、みたいな話です。
僕は古代エジプト大好き人間かつ、金銀財宝が出てくる宝探し物語大好き人間なので、『ハムナプトラ』って好みのどストライクなんですよね。
『ハムナプトラ』で印象に残るのはやっぱり人食いスカラベです。スカラベってのはフンコロガシのことでエジプトでは神聖なものとされてるんですけど、これが人を食うっていう設定、一体誰が考えたのか。それも、皮膚の中に入り込んで体の内部を食うって気持ち悪すぎる……。映画のいたるところに出てきます。
あと、改めて見直してみると、『ハムナプトラ』って映画全体通してなんかふざけてるんですよね。生死にかかわるシーンでも普通にギャグをはさんでくるし。最後に悪者のイムホテップと主人公が戦うシーンがあって、その戦いの間にヒロインがイムホテップの殺し方を解読するんですけど、その時ヒロインが、ボコボコにされてる主人公に向かって「そのまま続けといて」みたいなこと言うんですよ。で、イムホテップもイムホテップで、自分のすぐ後ろでヒロインが自分の殺し方を解読してるのに、そっちは放置して主人公ボコボコにするっていう、なんかコントみたいなシーンがあります。
また、字幕が間違ってるのも『ハムナプトラ』の特徴。字幕の女王、戸田奈津子先生のトンデモ訳の代表的なもののひとつです。
劇中のあるシーンに「chest」という単語が出てきます。これは辞書で調べると「胸」という訳が出てくるんですが、もう一つ、「蓋のついた大きな箱」という意味もあるんですね。で、この単語が出てくるシーンは発掘隊がイムホテップの内臓を入れた壺と「死者の書」という書物が入った箱を発見し、その蓋に書かれている文字を読むシーンなんです。でも、そこで何故か字幕では「胸を開く者には死が訪れる」となっている。いや、目の前に箱があって開けようかどうしようか話してるシーンで「胸」はおかしいだろ!と思わず突っ込みを入れたくなる最高のシーンです。
あとはエジプトの神の像として字幕では「ホラス像」って出てくるんですけど、普通日本国内で一般的に使われるのは「ホルス像」ですよね……。
と、いうような間違いもあります。
新作映画『THE MUMMY』
今回僕が『ハムナプトラ』を借りたのは、もともと好きでまた見たくなったってのも理由のひとつなんですが、もう一つ理由があって、7月28日(もうすぐですね)公開予定の映画で『ハムナプトラ』そっくりのものがあったからです。パイレーツ・オブ・カリビアンを劇場で観た時に予告編がやってたんですけど、それが『ハムナプトラ』にすごく似てて、タイトルが『THE MUMMY』。そう、『ハムナプトラ』の原題と同じなんです。
いくらなんでも無関係なわけないだろうと思って調べてみると、そもそも『ハムナプトラ』が1932年の映画『ミイラ再生』のリブートだったということを知りました。『ミイラ再生』も原題は『THE MUMMY』です。ややこしい。
今年公開の『THE MUMMY』も同じくこの『ミイラ再生』のリブートらしく、だから映像が似てたみたいです。というか、昔の作品のリブートに2とか3とか作って挙句に3で舞台をチベットにするってどうなんですかね……。
と、いうわけで、この夏、『THE MUMMY』っていうミイラ映画が公開されます。調べたらアメリカ国内では酷評されているらしいです。でも、ちょっと観に行ってみたいですね。人食いスカラベは出てくるのかしら。
と、いうところで、この記事は終わりにしたいと思います。
また次の映画を見たら紹介しますね。
それでは、また。