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飄々舎

京都で活動する創作集団・飄々舎のブログです。記事や作品を発表し、オススメの本、テレビ、舞台なども紹介していきます。メンバーはあかごひねひね、鯖ゼリー、玉木青、ひつじのあゆみ。

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新企画「よまいでか」開始記念、読書放談

ご挨拶

どうも。あかごひねひねです。
この度、飄々舎のブログで新しいメンバーが新しい企画を始めることになりました。
企画名は「よまいでか(仮)」。やってくれるのは、僕の読書の師匠(先日一方的に弟子入りした)の「かみしの」氏です。

新企画とはいったいどんな企画なのか?かみしのとはいったいどのような人物なのか?この記事ではそんな疑問に答えるべく、新企画&読書について、僕とかみしの氏が対談形式で語らせていただきます。
これは先日、真夜中の鴨川河川敷で酒を飲みながら話した録音をもとにしています。最終的に夜を徹して語り合うことになった会談の一部をご覧ください
それでは……

 

新企画

かみしの:はい、はじまりました。えー、そんなわけでね。世界はクソ!という話なんですけれども


あかひね:はい!セカイ系はクソ!というわけで


かみしの:いやいやいや。セカイ系は好きだけど。世界はクソだよ


あかひね:ではでは、文芸の話をしていきましょうか


かみしの:まずは企画の話を最初にした方がいいんじゃないの?


あかひね:あ、そうですね。えー、ここにおわしますかみしの氏。僕の読書の師匠であります。新しい企画というのはですね、このかみしのさんに書評を書いていただく、というものです。いや、書評じゃないな。なんていうんだろ。本いじり?ツッコミブログですね。しかも、それをブログ読者からのリクエストで書いてもらおうという。この人に読ませたい本を一般に募集するわけです。ブログのコメントとかでね


かみしの:ふむ


あかひね:ただ、リクエストから選ぶのはかみしのさんなので、そこは恣意的に"これは読みたくねえな"みたいなのは省いていっちゃうわけですよ


かみしの:いやいや、僕は何でも読むよ


あかひね:いや、そこはあえて選別をしてもらいます。例えば……30年前の平凡パンチとかが来たら「拒否!!」みたいな


かみしの:(笑)


あかひね:ただ、同時に我々はこの人に無理矢理本を読ませる方法も用意します。それはアマゾンの欲しいものリストです。どこかの誰かから自腹を切って送りつけられたものは問答無用で読まねばならない。というのが、まあ企画のルールでございます


かみしの:なるほどね


あかひね:リクエストされた本は必ずこちらで順次欲しいものリストに入れていくので、リクエストしてくれた人自身が送ってくれてもいいし。自分はリクエストしてなくても、"おっ、こんな無茶振りのリクエストが入ってる。無理矢理読ましたろ(笑)"みたいな、悪い気持ちでやってもいい


かみしの:まあ、そういうとき何が送られてくるかというところだよね


あかひね:いやー気になるっすよ


かみしの:とりあえず『大菩薩峠』(※)は読みたくないので
 ※連載期間30年、巻数40、作者死亡のため未完


あかひね:大菩薩峠(笑)。あと六法全書


かみしの:六法全書。あとなんかヒンドゥー教の本とか。洋書とかね。外国語で書かれたやつはねぇ……


あかひね:きついですねぇ。他に何が考えられるかなあ


かみしの:思ってもみないジャンルが飛んで来た時ね


あかひね:そう。どう反応するか


かみしの:楽しみだね


あかひね:そういうジャンルを飛ばしてくれる、楽しい人を待ってますっていう。古本屋とかの商品だったら200円くらいでこのイタズラできてしまうので


かみしの:ね、ペットボトル一本我慢すれば、人にいやがらせすることが出来るから(笑)


あかひね:いやー、リーズナブルな悪い企画だ(笑)はけ口ですね。人類へのヘイトのはけ口がここに


かみしの:憎しみとかね。ほんとに悪いことするくらいだったら、こっちが受け皿になるから。人を殺したくなるとか


あかひね:彼女を寝取られたとか


かみしの:悪い葉っぱを買ってしまったとか


あかひね:吸ってしまったとか売ってしまったといか


かみしの:そういうの全部受け持つよ。キリスト的な精神で


あかひね:メシア!


かみしの:すべての罪を背負って死んでいく


あかひね:メシアかみしの!


かみしの:僕をメシアにするためにいろんな本を送ってくれたら


あかひね:あなたが流す血は人類の罪の償いの血ですからね


かみしの:そうそう。パン。パンとワイン。パンとワイン。


あかひね:(笑)


かみしの:バシバシ送ってください


あかひね:まずはふつうにリクエストをね。こっちは別に金かからないから


かみしの:それ専用の本棚を作っておこう。ろくでもねえ本ばっかりたまりそうだけど(笑)


あかひね:あ、このパターン来たらどうしよう


かみしの:何?


あかひね:上下巻の、下のみ


かみしの:あ、最悪。最悪だ。気になってしかたない


あかひね:全然知らない殺人事件の犯人だけ分かる、みたいな(笑)


かみしの:まあそういう本もね、来たらちゃんと読まないと


あかひね:ちゃんと感想述べて。書評にならないといけないから。でも文中で呪うのはオッケー


かみしの:呪詛はね


あかひね:そう呪詛はオッケー


かみしの:まあこっちにヘイトを送った以上はね。人を呪わば穴二つ


あかひね:いやー、おもしろい企画ですよ


かみしの:楽しみだね

 

 

読書歴~ラノベ・ズッコケ~

あかひね:ではここらからは、お互いに本についてのお話をしていきたいんですが


かみしの:いいよいいよー


あかひね:いきなりですけど、僕の中ではかみしのさんって純文学メインのイメージがあるんですが、例えばラノベってどうなんすか?


かみしの:ラノベも読むよ。『死神のバラッド』とか『半分の月がのぼる空』とかめちゃめちゃ好きだね

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

 

 

 

半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)

半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)

 

 

あかひね:『半分の月~』は聞いたことある。なんか人が病気で死ぬ話ですか?

 

かみしの:いや、病院があってね。その病院に芥川龍之介が好きな女の子が入院してるんだ。その女の子を、自転車で病院から抜け出して、なんかちょっと「一緒に見にいこうぜ」みたいな


あかひね:どうせその女の子、余命があるんでしょ?

 

かみしの:多分あったかもしれないけど、それよりもとにかく「青春」なのよ


あかひね:あー、青春。青春はいいなあ


かみしの:二人乗りしたくない?みたいな。僕、昔小説を書いて、文芸誌で。今読んだら完全に半月のパクリなんだけど。病院があって、そこから女の子と抜け出して、夜の学校に忍び込んで、そこで駄菓子屋で買った花火を上げて、みたいな。冬の温水プールに浸かり、みたいな。もう、なんかね、自分に無かった青春を求めるという(笑)


あかひね:(笑)


かみしの:それもある種の発想の転換っていうか、リアルにはない青春像が見えるという。読書って多分そうものだと思うんだけどさ。現実世界では無かった考え方が入ってくるとか、世界観が取り入れられるとか


あかひね:僕、そんな読書経験あるかなあ


かみしの:半月はねえ、好きだねぇ


あかひね:ラノベで何を一番読んだかな僕。涼宮ハルヒは何度か読み返したくらい好きだったけど

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

 

 

かみしの:ハルヒは高校生の時に読んでたやつがいて。「はん?」みたいな。その時僕ラノベとか批判派だったから


あかひね:あーはいはい


かみしの:いわゆる高ニ病みたいな。「は?ラノベ?」みたいな


あかひね:あー、僕も最初そうでした。高2までは「ラベは退廃である」とか思ってた


かみしの:「はいはい、萌え絵が描いてあればいいんでしょ?」みたいなね。でも、大学入ってから読んでみて「なんておもしろいんだ……」と


あかひね:(笑)


かみしの:あれもある種の発想の転換だと思うね。目から鱗がはがれるというか


あかひね:ラノベと関連する話だと、僕、ファウストをリアルタイムで追ってたかったんですよね

 

ファウスト vol.1 (講談社MOOK)

ファウスト vol.1 (講談社MOOK)

  • 作者: 舞城王太郎,佐藤友哉,西尾維新,飯野賢治,清涼院流水,東浩紀,滝本竜彦,鬼頭莫宏,西村キヌ,すぎむらしんいち
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かみしの:あんなの、ハマるに決まってるからね


あかひね:僕、本当に中学・高校時代に自分の周りに全くそういうの無かったから。あ、多分かみしのさんも同じですよね


かみしの:うん。僕、中学・高校時代、全然本読んでないからね。大学に入ってから読み始めたから。で、一番多感な時期に本に触れてないから、芯の部分がぽっかり空いてる感じがするんだよね。バウムクーヘンみたいに

 

あかひね:僕は芯の部分は多分あったんですけど、それとは別に大学でいろいろなことを知るうちに、どうも僕の中学・高校時代にめちゃめちゃ面白いムーブメントがあったことが次々と判明して


かみしの:あー、そういうことね


あかひね:なんで俺、知らなかったんだ!!みたいな。TRPGが流行ってたのもだいたい同じ頃なんですよ。そっからロードス島戦記とかもその時もうあったわけでしょ。でも僕、そんなのかけらも知らなかったし。ライトノベルの流行りも高3まで触れてもこなかったし、ファウストなんか聞いたことも見たこともなかった

 

新装版 ロードス島戦記    灰色の魔女 (角川スニーカー文庫)

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かみしの:そうそう、そうなんだよ。ゼロ年代を無意識に過ごしてしまったからね


あかひね:そう!もったいない!


かみしの:もったいない!90年代もそうだし。イカ天とかすげー面白いブームをいろいろ逃してきて、懐古的にしか語れないところがね。惜しい


あかひね:その時に僕が結局何読んでたかっていうと『八つ墓村』でしょ 

 

かみしの:いいとおもうけどな(笑)

 

八つ墓村 (角川文庫)

八つ墓村 (角川文庫)

 

 

あかひね:その他の横溝正史でしょ。あと宮部みゆきは当時からよんでたんですけども。あと窓際のトットちゃんとかめっちゃ読んでた。あと『兎の眼』書いてる灰谷健次郎さんもけっこう読みましたね

 

窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫)

窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫)

 

 

兎の眼 (角川文庫)

兎の眼 (角川文庫)

 

 

かみしの:その時期本読んでないからなあ……「ズッコケ三人組」くらい


あかひね:ズッコケ三人組めちゃくちゃ面白いじゃないですか


かみしの:めちゃくちゃ面白い。ズッコケ三人組の会員証がもらえるんだけど、なんかクイズに答えると。僕、会員証持ってて(笑)


あかひね:カッコイイ!それ知らなかった


かみしの:あとかいけつゾロリとかね


あかひね:じゃあ、ちょっとここで聞きます。ズッコケ三人組でイチオシは何ですか?


かみしの:作品?……あのねえ、なんかキャンプか何かに行く作品があってねえ。なんか、ズッコケ三人組とよく絡んでる女の子三人いたじゃない?


あかひね:はいはい。えー、荒井


かみしの:そうそう、荒井陽子とか。なんかね、異様にそのキャンプ行った作品は、生々しくて。その生々しいっていうのが、少年の性の芽生え、みたいなので(笑)


あかひね:(笑)


かみしの:なんかこう螺旋階段を上っていく


あかひね:ああ!あったあった


かみしの:上の荒井陽子の下着が見えてしまうハカセ、みたいなのがあって


あかひね:あったあった!


かみしの:なんだこの作品はと(笑)


あかひね:「白い下着がふんわりとめくれ、そのまた下の……」ってやつ


かみしの:そうそう!


あかひね:最後ハカセが「うわっ!」って


かみしの:そうそうそうそう(笑)!「うわっ!」覚えてる!そう!


あかひね:「うわっ!」って言って階段踏み外しそうになるんですよね


かみしの:あれ生々しくてめっちゃ覚えてる


あかひね:多分、ズッコケ修学旅行だ

 

夢のズッコケ修学旅行 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫)

夢のズッコケ修学旅行 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫)

 

 

かみしの:そう、修学旅行。あとね、釣りかなんかで……


あかひね:弁当売るやつじゃないですか?


かみしの:そうそう。三人がカップラーメンとか弁当とかを売るやつ


あかひね:僕、その作品がイチオシです。「ズッコケ株式会社」!

 

うわさのズッコケ株式会社 (ポプラ社文庫)

うわさのズッコケ株式会社 (ポプラ社文庫)

 

 

かみしの:ああ、そうだ。いやー、いいね


あかひね:最初弁当とコーラか何か売ってて、途中からラーメン屋の息子連れてきてラーメン作るんですよ


かみしの:そうそう!あれやりたいってすごい思った


あかひね:最後に島田淡海っていう画家が出てきて、だるまの絵描いて渡すんですよね


かみしの:あったあったあった!


あかひね:淡海のだるまだより、つって


かみしの:そうそう。あれとかがすごい好きで、っていう小学生の頃のその読書体験から、僕は大学生まで飛んでて。中学は野球ばっかしてる少年で高校は吹奏楽部で、多分高校時代2冊とかしか読んでない


あかひね:その2冊気になるなあ


かみしの:えーっとカフカの『変身』と


あかひね:なんで逆にそれ読んだんだよ(笑)

 

かみしの:あと『源氏物語』だけ読んでた(笑)


あかひね:なんでそんなこじらせたような本だけ2冊読んでんだ

 

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

 

 

 

源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

 

 

かみしの:国語の先生が『変身』は推してて


あかひね:あー


かみしの:っていうのと、あと、源氏物語は、なんだろう、なんか、日本の文学だし読もうかな、みたいな感じで


あかひね:高校時代は僕、多分それまでの人生で一番本を読んでましたね。制服のブレザーの両ポケットに常に文庫本2冊忍ばせて生活してました。毎日1冊図書館に返却しては1冊借りて


かみしの:僕は青春時代のリビドーを音楽と野球と絵を描くとかに費やしてしまったからね。その時代に小説とかに出会ってたらね


あかひね:かみしのさんはその後の追い上げがすごいですけどね


かみしの:大学時代は一日に3冊くらい読んでた


あかひね:読めますか?3冊って


かみしの:読める。もう授業中とかもずっと。だいたい講義つまんないから


あかひね:スピード的に僕は読めないですよ


かみしの:多分なんかドライブがかってたんだろうね。一日に舞城王太郎の『世界は密室で出来ている』と佐藤友哉の『フリッカー式』と、西尾維新の『少女不十分』を読んだことがあって。メフィスト三人衆


あかひね:はいはいはい

 

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

 

 

 

フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)

フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)

 

 

少女不十分 (講談社文庫)

少女不十分 (講談社文庫)

 

 

 

 

かみしの:頭がパンクするかと思った


あかひね:でしょうね(笑)


かみしの:何でこの三人を選んだんだと


あかひね:確かに(笑)

 

(以後、話が関係ないところに脱線。録音はいつの間にか止まっていた。再び録音スイッチを入れた後の内容は、次回!)

 

最後にもう一回告知……

新企画「よまいでか」で、かみしのさんが読む本を募集します!

 

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それでは、また。

 

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