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飄々舎

京都で活動する創作集団・飄々舎のブログです。記事や作品を発表し、オススメの本、テレビ、舞台なども紹介していきます。メンバーはあかごひねひね、鯖ゼリー、玉木青、ひつじのあゆみ。

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【よまいでか】リクエスト大募集!

「よまいでか」とは、みなさんからリクエストを頂いた本について読書人間「かみしの」が書評のような感想のようなものを書いていく企画です。

そこで、かみしのに感想を書かせたい本を大募集!

この記事のコメント欄に著者名とタイトルをコメントして下さい!

無茶振り上等!

他にコメントなどもあれば是非!

 

なお、みなさんからのリクエストは全て下のアマゾン欲しいものリストに登録されます。ブログコメントの無茶振りはかみしの氏に拒否の自由がありますが、欲しいものリストを通じてギフトで送られた本は「必ず読まねばならない」というルールです。

 

一度覗いてみて下さい(こちらが購入するなどして既に手元にある本はこちらには表示されません)

www.amazon.co.jp

 

詳しくはこちらの記事で

 

hyohyosya.hatenablog.com

 

耳かき ss ・ マッサージ ss 小説 リンクまとめ

こんにちは。あかごひねひねです。実はひそかに耳かき小説・マッサージ小説が好きです。

そこで、同好の士に向けて、僕の知っているそれらのリンクをこっそり解放したいと思います。いちおう厳選しています。完全に気まぐれです。どうぞ。

 

【耳かき小説】

《オリジナル系》

耳かきコリッ避難所

耳かき小説まとめサイト x 無料携帯ホムペ作成 リゼ

耳かきする人される人 - される人

耳かき 姉

耳かき好きをハァハァさせるコピペ | ワロタニッキ

後輩「催眠耳かき?」|ハイブリッドSS速報

幼馴染に耳かきをしてもらったら……

椎名耳かき店 一人目のお客様・耳垢の出ないお客様

「痒い。」/「木耳 空旭」の小説 [pixiv]

 ののじ 爽快ソフト耳かき

 

ののじ 爽快ソフト耳かき

 

 

アイマスss》

SS速報 : 美希「ハニーにいっぱい穴を掻き混ぜられたの」

【アイマスSS】プロデューサー「真の家に家庭訪問をしたら、結婚の許しと勘違いされた」

渋谷凛「なにそれ…耳かきで眠くなるって子供みたいじゃない?」SS

真美「じゅぼじゅぼ気持ちぃよお……」 : アイマス SS

耳かき 音無小鳥 - 耳かきコリッ避難所

池袋晶葉「ふふふ……耳を掃除してやろう」 : アイマスSSまとめサイト 456P

拓海「耳かき」 SSびより

杏に耳かき : kyoukouさんの何がし置き場

小鳥「あずささんの耳掃除」 : アイマスSSまとめサイト 456P

アイドルマスターSSまとめ集

相葉「Pさん、耳掃除してもいいかな?」 : アイマスSSまとめサイト 456P

小梅が耳かき : kyoukouさんの何がし置き場

美希「耳かきされたの」 : アイマスSSまとめサイト 456P

 ポケットイヤークリーナー デオクロス i-ears

 

ポケットイヤークリーナー デオクロス i-ears

 

 

 

《艦これss》

天龍「変な事したら脳ミソまでブチ抜くぞ」 提督「くわばらくわばら」【艦娘・艦これSS】 | SSジャンプ!~飛び立て僕らの物語・小説~

提督「鳳翔さんに耳かきされたら一日が終わってた」 | SSまとめ倉庫

提督「鳳翔さんに耳かきしたら人として終わってた」 : ポチッとSS!! SSまとめ

【艦これ】比叡「気合い! 入れて! 耳かきします!」 : SSちゃんねる

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1428488576

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1424854470

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1426496669

【艦これSS】阿武隈「耳かきしましょうか?」 | 艦これまとめ魂

【艦これ】古鷹「耳かきしましょうか?」【SS】 : 青葉通信!~艦隊これくしょんまとめ~

ネコミミss速報 【艦これ】青葉「耳かきをしましょうか?」

明石「わ、私が耳かきをするんですか?!」【艦これ短編SS】 - LC文庫【SS・小説】

【SS・小説】艦これ:伊168「耳掃除してあげる」

長門「耳かきしてやるぞ」 : 艦隊これくしょん SS

【艦これSS】間宮「耳かき始めました」

【艦これ】ビスマルク「耳かきをするわよ!」|エレファント速報:SSまとめブログ

時雨「ねえ提督、艦娘に耳かきさせるのが流行ってるらしいよ」提督「ふーん」|SSなび【SSまとめブログ】

天龍「耳かきしてやる」 龍田「えっ?」【艦これ】 : ポチッとSS!! SSまとめ

「不知火の耳かきシリーズ」/「プッカ」のシリーズ [pixiv]

「大淀「優しいあなたへ」」/「ナナシボシ(モバ艦SS書き)」の小説 [pixiv]

「ケッコン鈴谷に耳かきしてもらうだけのお話」/「ばせばちょんちょん」の小説 [pixiv]

「霧島「耳のチェックもしましょうか」」/「ナナシボシ(モバ艦SS書き)」の小説 [pixiv]

「瑞鶴に耳かきされる」/「よた烏」の小説 [pixiv]

「北上に耳かきされる」/「よた烏」の小説 [pixiv]

 新感触耳かき みみごこち ブルー

 

新感触耳かき みみごこち ブルー

 

 

 

【マッサージ】

アイマスss》

響「プロデューサーにマッサージをしてあげたいぞ」 : アイマスSSまとめサイト 456P

P「アイドル達にマッサージをして疲れを取ってやろう」 : SSウィーバー

P「アイドルたちに足裏マッサージでもしてみようか」|エレファント速報:SSまとめブログ

P「伊織に誠心誠意奉仕する」|エレファント速報:SSまとめブログ

貴音「まっさあじ?」P「そうだ、マッサージだ!」 : アイマス SS

アイマスSSまとめ:美希「プロデューサー。肩揉んで?」

【アイマスSS】プロデューサー「真の家に家庭訪問をしたら、結婚の許しと勘違いされた」

 

アテックス(ATEX)  指圧器 ルルド グリグリ ブラック ATX-2030bk

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《艦これss》

愛宕「肩こりに悩む長門さんにマッサージする」 : あやめ速報-SSまとめ-

【艦これ】吹雪「司令官。お疲れですか?」【SS】 : 青葉通信!~艦隊これくしょんまとめ~

「龍田さんのハードな足ツボマッサージ」/「つるぎ」の小説 [pixiv]

「龍田さんのマッサージ」/「つるぎ」の小説 [pixiv]

阿賀野「提督さん、お疲れ様です!」【艦これ】|エレファント速報:SSまとめブログ

「金剛お姉さんの甘やかしシャンプー&マッサージ」/「つるぎ」の小説 [pixiv]

「天龍の「しょうがねぇなー」から始まる耳かきマッサージ」/「つるぎ」の小説 [pixiv]

「龍田さんのハードな足ツボマッサージ」/「つるぎ」の小説 [pixiv]

「天龍ちゃんの床屋さん(マッサージ付き)」/「つるぎ」の小説 [pixiv]

「【艦これ】龍驤の苦悩と嬌声【マッサージ】」/「3106」の小説 [pixiv]

「癒し処 鳳翔シリーズ」/「ジョン・ヴォヴィ」のシリーズ [pixiv]

「空母棲姫にマッサージされる」/「よた烏」の小説 [pixiv]

「加賀さんがマッサージしてくれるだけ」/「Lao」の小説 [pixiv]

 

スライヴ ハンディマッサージャー 「Chopperfit チョッパーフィット」 ホワイト MD-8301(W)

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読書放談neo!新企画「ルーツ放談」

読書放談とは?

飄々舎のあかごひねひねと、その読書の師匠であり先輩であり後輩であり友人である読書人間かみしのによる、読書についての対談記事シリーズ。本紹介大喜利など、読書好きのための謎の企画を行う。

 

初回↓

hyohyosya.hatenablog.com

 

参加者

あかごひねひね(以下「あ」)

かみしの(以下「か」)

 

あ:えー、久しぶりの読書放談ですが、では今回の企画の趣旨の説明を

か:はい

あ:今までの読書放談は本の内容についてやってきたよね

か:そうだね

あ:その本がどういう本なのかとか。ただ、その本をなぜ僕たちが手に取ることになったのかについてはあまり話してこなかった

か:なるほど

あ:でも、大事なのはそっちなんじゃないかと思うわけです

か:どうやってその本を見初めたかという

あ:そう。僕たちはさ、いわば仲間が欲しいわけじゃない?でも自分が手に取った本を別の人に手にとってもらっても、なぜその本を手に取ったかという理由が共有できないと、本質的に仲間にはなれないんじゃないかと

か:なるほど

あ:と、いうことで読書メーターの読書記録を遡りながら、その本を手に取ったきっかけについて根掘り葉掘りやっていくという企画です

か:けっこう遡るの大変だけどね

あ:いや、でもけっこうルーツは一緒の本もあると思う。似た系統とか、同じ人が勧めてるとか。これは僕の持論なんだけど、読んだ全ての本にそのルーツはあるはずで、しかも以外と突き詰めてくとそれって一人四個くらいなんじゃないかと思ってて

か:なるほど。俺はパッと思いつくのでは国語便覧ってのがあるね

あ:そうそう。そういうのを確かめるのも兼ねて、根掘り葉掘りやっていこうという

か:確認のためにね

あ:ではまず僕から。一番最近読んだ本が、これは前にも紹介したけど塩野七生さんの『ローマ人の物語』の、32巻(笑)!!。"迷走する帝国・上"!!ついに五賢帝も全員死に

か:パクス・ロマーナが……

あ:そう、パクス・ロマーナが終わりまして。そこから軍人皇帝時代までの、ちょっとグダった時期を書いてる

ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉 (新潮文庫 し 12-82)

ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉 (新潮文庫 し 12-82)

あ:で、この塩野七生さんの本を読んだきっかけが、これも前から言ってるんだけど、雑誌「ファウスト」の編集長の太田克史さんとSF作家の渡辺浩弐さんが二人で2012年頃にやってたニコ生があるんです

か:ほう

あ:そのアーカイブが今でも残ってて、ブログにリンクとかも貼っとくけど、そこで「この本、ステマせん!」っていうコーナーがやってたの。ちょうど「ステマ」って言葉が流行ってた時期で。同時に太田さんが2ちゃんねるで「こいつがステマの元凶だ」って何故か叩かれたりして。それも全然無実の罪で(笑)

か:無実の罪で(笑)

 

※その企画のアーカイブがまとめられたブログ↓

公開企画会議(仮) 非公式アーカイブ非公式まとめ:W-Cat 別館 - ブロマガ

 

あ:その時に毎週一冊ずつ本を太田さんと渡辺さんで紹介していこうって企画が始まって。シャレでそういうタイトルになったんだけど。そのニコ生のある回の放送で太田さんが紹介してたのがこの本だったんです

か:ほう

あ:紹介されてたのはシリーズの最初の方の、ハンニバル戦記(ポエニ戦役)の部分だったんですけど

か:なるほどね

あ:もっと言うと、そのニコ生を知った元はというと……大学時代って作家になりたくなる時代だと思うんですよね

か:まあ、そうだね(笑)

あ:で、その時の僕は「新人賞しかねえ」と思ったわけです。それでネットで調べると、どうも"星海社新人賞"ってのが目に付いた。何で目に付いたかっていうと、2ちゃんねる星海社の新人賞がめっちゃ叩かれてたからなんですけど(笑)。リンク先とか見てみると、どうも太田克史って人がリーダーっぽい。そこでは選考の様子を座談会って形式でネットにアップしてて、これはメフィスト賞っていう講談社の賞のやり方を継承してたんですけど、そこで投稿作をかなり厳しく批判してて、それがネットで燃えてたんですね。そこから僕は入って行きました。そこから繋がっていったのがローマ人の物語、というわけです

か:なるほどね

あ:……っていう具合に遡って行くんです

か:っていう具合に。これ何冊くらいやんの?

あ:時間の許す限り

か:許す限り(笑)。それはブログになるの(笑)?

あ:なるよ!なるなる!

 

か:じゃあ俺も一番最近のやつからいこうか。丸山圭三郎の「言葉と無意識」っていう

 

言葉と無意識 (講談社現代新書)

言葉と無意識 (講談社現代新書)

 

 

あ:これは何の人?

か:この人はソシュールの研究者だね。ソシュールっていうのは構造主義って考えの元というか。丸山圭三郎はそれを日本に紹介した人だね

あ:ほう

か:で、丸山圭三郎を知ったのは……何だろう、内田樹かなあ

あ:あー、内田樹はフランスの思想とかが専門なんでしたっけ

か:そうだね。レヴィナスとか、専門なんだけど、たぶん高校の時に新書を長期休暇の時に一冊ずつ全員に配られて、それを読んで来なさいみたいな

あ:配られんの?

か:配られる配られる

あ:買って来いとかじゃなくて配られんの?

か:そうそう

あ:選択の余地は?

か:無い。同じ本が配られる

あ:すごいなあそれ

か:その中に内田樹の『寝ながら学べる構造主義』って本があって

あ:なんか内田樹は高校生も読めるような読みやすい文体で書くもんね

寝ながら学べる構造主義 <a href=*1" title="寝ながら学べる構造主義 *2">

寝ながら学べる構造主義 *3

か:そうそう。そこで構造主義の人たちを知って。レヴィ・ストロースロラン・バルトとか。その中でたぶん丸山圭三郎ソシュールってあたりが触れられて。それでたぶん丸山圭三郎は知ってて。それで大学時代にこう、やっぱ記号とかやってく中でソシュールとかは勉強してきて。だから丸山圭三郎と言葉と無意識あたりの話はずっと頭にあった

あ:これは新しい本?

か:いや、結構古いんじゃないかな。80年くらい

あ:古いなあ(笑)

か:だからけっこう古い話をしてたりするところもある

あ:しかし凄いなあ。高校まで遡るのか

か:そうだね。哲学とかの興味のきっかけはだいたい高校とかにある。俺、中学の時に自分が後々通う高校に体験授業に行ったんだけど、そこでフーコーのテキスト読んでたからね

あ:体験授業で?

か:そう。フーコーの『パノプティコン』っていう

 

監獄の誕生―監視と処罰

監獄の誕生―監視と処罰

 

 

あ:おかしいよね

か:中学生相手に(笑)

あ:それは日本の学校ですか?

か:日本の学校ですよ

あ:フランスに留学とかしてたんじゃないの

か:しかも学校に受かったら学校から『哲学入門』みたいな本が送られてきて

あ:(笑)

か:変な高校だったよ

あ:そんなの全然無かったなあ

か:っていう感じだね

 

あ:よし。……じゃあ僕の二番目の本だね。近いかもしれないんですけど『おどろきの中国』っていう本で。橋爪大三郎大澤真幸の対談シリーズがあるじゃないですか

か:うん

あ:そううちの一冊なんですよ。しかも今回はそこに宮台真司が入ってる。このシリーズ僕好きなんで買ってみたんですけど、元々このシリーズで読んだのは『ふしぎなキリスト教』なんですよね

 

おどろきの中国 (講談社現代新書)

おどろきの中国 (講談社現代新書)

 

 

 

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

 

 

か:出てるね、いろんなシリーズが

あ:そう。キリスト教とかいろんなことをしゃべっていくシリーズで。『ふしぎなキリスト教』を読んだのは単純に前に勤めてた職場がキリスト系だったっていう

か:(笑)

あ:前の職場もそうだし、その前の職場もキリスト関係で。今も結局キリスト関係のところにいるから「これはもう洗礼しかないんじゃないか」みたいな感じになってきてる

か:付けるの?洗礼名を(笑)

あ:ほんとにヤバいんですよ。しかうち、おばあちゃんだけがカトリックなんだけど、この前「うちの家にひいおじいさんから受け継いだマリア像がある」って言われて

か:(笑)

あ:その像は京都の三条の教会の人が、昔、新しくマリア像作るのに型を取るのに借りに来たくらい良いやつらしいんですよ

か:ちゃんとしたマリア像なのね

あ:そう。で、これを、僕に譲ると(笑)

か:(笑)

あ:いやいや、僕信者じゃないからさ。それにマリア像まで来たらいよいよ王手感が強いじゃん。洗礼待った無し!みたいな

か:そうだね。本物の感じがあるね

あ:とまあ、そういう関係で読んだのが『おどろきの中国』なんですよ

か:なるほど

あ:あと、大澤真幸に関してはその前から名前だけ知ってて。本は読んだことなかったんだけど、この人京大の教授だったんですよね。で、ちょうど僕が京大近辺でいろいろ活動してた時にこの人、セクハラでクビになったんですよ(笑)

か:(笑)

あ:で、京大って卒業式でコスプレするじゃないですか。知り合いの先輩が卒業する時のコスプレで普通にスーツなんですけど頭に天パのカツラ被って、胸に「大澤真幸」って名札を……(笑)

か:ひどいなあ(笑)

あ:すっげー覚えてる(笑)でもなんか思想家としては名のある人だってのは聞いてたんですけど。僕的には「あ、セクハラの」って(笑)

か:大澤真幸の話をするとさ……俺の高校の先輩なんだよね。大澤真幸って

あ:そうなの!!??じゃあもうそういう所じゃん

か:セクハラの人がたくさん出るわけではないよ!だから、高校の授業で大澤真幸の文章やった時に「この人はうちの高校の卒業生だ」って話を聞いた

あ:へーー。すごいなあ。あまりにもそれっぽいね。その教育方針から大澤真幸出てくるっていう

か:そうだね

 

あ:じゃあ二冊目どうぞ

か:ああフリオ・リャマサーレスの『黄色い雨』っていう

 

黄色い雨 (河出文庫)

黄色い雨 (河出文庫)

 

 

あ:何それ?何それ?え、小説?

か:小説だね。これは何だろうな。本屋に行って割とセンサーに引っかかった本を手に取ることってあると思うんだけど

あ:作者は知ってんの?

か:知らない

あ:全く?ジャケ買い的な?

か:面白そうだなって思って手に取ったんだけど、多分、何で手に取ったかっていうと、ラテンアメリカの文学ってのがあるじゃん。アルゼンチンとかスペイン語圏の。その辺の文学が好きなんだよね割と。ボルヘスだったりとか。そういうのが好きってのがあって、リャマサーレススペイン語の人だから

あ:ラテンアメリカ文学の特徴は何?どの辺がいいの?

か:ラテンアメリカ文学にもいろいろあるんだけど、マジックリアリズムってのもあるし、幻想文学もあるし、一言でいうなら……「変」なんですよ

あ:変(笑)

か:『百年の孤独』で言ったら、次々とあり得ないことが起きていくとかね。錬金術師が空を飛びはじめるとか、人が死んだら空から黄色い花が降ってくるとか。ボルヘスだったら謎のよく分からない、本に囲まれたバベルの図書館っていう図書館が存在するとかそういうちょっと変なところがあって

あ:へえー

 

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

 

 

 

伝奇集 (岩波文庫)

伝奇集 (岩波文庫)

 

 

か:じゃあ、なぜそもそもラテンアメリカ文学を手に取るようになったかというと、最初は多分ボルヘスなんだよね。

あ:きっかけはそこなの

か:大学生の時に読んで。多分どこかから勧められたんだと思うんだよね

あ:「ボヘスすげぇぞ」って

か:そうそう

あ:なんか文芸研究会みたいなサークルを作ってたんでしょ?確か

か:文芸同好会ね

あ:そういうところのツテとかなのかね。知り合い経由で

か:多分そうだね。俺は同期が三人いて、一人がミステリーとか怪奇小説が好きな人間だったんだよ。一人がSFが好きな人間で、一人がポストモダン文学が好きだったんだよね

あ:いい感じにバラけてるね

か:そう。だから三人からいい感じに「最近何が面白い」みたいな話を聞いてるんだよね。多分ボルヘスもそこから聞いたんじゃないかな

あ:なるほど

け:……っていう感じで、僕はフリオ・リャマサーレスを読んだわけ

 

あ:なるほど。次は僕ですね。三番目。あ、これは簡単だ。『有栖の乱読』。理由はあなたが読んでたから(笑)

 

有栖の乱読 (ダ・ヴィンチブックス)

有栖の乱読 (ダ・ヴィンチブックス)

 

 

か:僕からの(笑)。僕はどっから知ったかっていったら、さっき言った友人のKなんだよ

あ:あー、なるほど。そっから来てんだ。有栖川有栖そのものは、昔読んではいたんですよ。

け:ほう

あ:昔ね。横溝正史とかにハマってた時期に。何でミステリ小説にハマったかっていうと……何でだろう。小学校の時にいろんな本を読む中で、図書館でルパンシリーズとかを借りてて、そこら辺からミステリってジャンルに興味を持ちだして。あと今、一緒に飄々舎をやってる玉木くんがね、彼は僕より二年先を行くっていうジンクスがあるんですよ。

か:ほうほう。二年先って?

あ:あいつがハマったものを大体二年後くらいに僕がハマるの

か:なるほどね(笑)

あ:多分、いわゆる新本格綾辻行人に僕がハマる二年前に彼がハマってるんだよね。で、彼がハマった時にすごいその話聞くわけ。「綾辻だよ」「館シリーズだよ」って。聞いてすぐはなんかシャクだから読めないんだけど、二年ぐらい経ったら読めるから、高校くらいで綾辻行人とかを読み始めて、そっから新本格・本格のミステリにハマっていくんですよね。で、その流れで有栖川有栖も読んだし、二階堂黎人とか。法月綸太郎はなんか合わなくて一冊くらしか読まなかったけど。有栖川有栖は短編集を読んだはず。ただ何を読んだかは覚えてないんだ

か:なるほど(笑)

 

 

 

挑戦者たち

挑戦者たち

 

 

あ:『ロシア紅茶の謎』とか『ブラジル蝶の謎』とか。ほら、クイーンの国名シリーズってあるじゃない。『エジプト十字架の謎』とか『ローマ帽子の謎』とか。あのシリーズの本歌取りみたいな感じでやってるわけじゃん。でも元々のシリーズがすでに国名ばっかりで覚えにくいわけじゃん

か:そうだね

あ:それをさらにパロってるから。しかも短編集だし。もう何を読んだか分からないんだ(笑)

か:なるほどね

 

ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)

ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)

 

 

 

 

あ:まあ、そんなわけで有栖川有栖は知ってたんだよね。で、あなたの読書メーターの感想を読んだのか、直接聞いたのか分からないけど、面白そうだなと思って。なんかさ、人が本を勧めてる本って好きだから。で、買ってみて、最近読んだと。途中に名作ミステリ100選みたいな部分があって、そこに僕めちゃくちゃポストイットの付箋を貼り付けてるからね。後で読もうと思って。もう本の真ん中から付箋がびろびろびろって(笑)。前にかみしの君が紹介してた久生十蘭も載ってたよ

か:あ、載ってたっけ?久生十蘭は本当に上手いよ

あ:っていう、『有栖の乱読』のルーツです

 久生十蘭短篇選 (岩波文庫)

 

久生十蘭短篇選 (岩波文庫)

 

 

 

か:僕の三冊目はね、泉鏡花の『春昼後刻』っていう中編小説だね。このルーツはなんだろう……?

 

春昼(しゅんちゅう);春昼後刻(しゅんちゅうごこく) (岩波文庫)
 

 

あ:便覧ですか?

か:便覧はある。俺の文学系の読書のルーツはほぼ便覧か、あと丸屋才一の『文学全集を立ち上げる』っていう本があって……

あ:いいですね!そういうやつ、そういうやつを聞きたいんですよ

 

文学全集を立ちあげる (文春文庫)

文学全集を立ちあげる (文春文庫)

 

 

か:これは海外と日本のあらゆる文学を三人ぐらいで集まって「俺らだけの最強の文学全集を作ろうぜ」っていうのを鼎談でしてんのね。この本に僕はけっこうインスパイアされていて、これもたぶんそうなんだよ。泉鏡花で何を選ぶかってなった時に「『春昼』はいいぞ」みたいな話になってて、「ああ、『春昼』は面白いんだなー」って印象に残ってたんだと思う

あ:泉鏡花ってどっちかっていうと便覧とか日本文学"史"に名前がある人ですよね

か:そうだね。で、『文学全集を立ち上げる』をなぜ僕が手に取ったかというと……

あ:ほう

か:たまたまね、大学の図書館に一回生の時に行って、今でも覚えてるんだけど同志社大学京田辺の方の図書館に。京田辺の図書館って全然本がないのね

あ:そうなんすか(笑)古い大学だし多そうなのに

か:同志社女子の方には多いんだよ

あ:なんで(笑)同志社って本丸はどこですっけ

か:今出川

あ:そうか。京田辺のキャンパスってけっこう遠い方か。だったら本がないのもちょっと分かる気が

か:今は文系は全員今出川だけどね。で、その図書館をぶらぶらしてたら、たまたま文春文庫の所に『文学全集を立ち上げる』って本が置いてあって。当時は色々なことを知りたい時期だったから。文学に関して。それで手に取ったらめちゃくちゃ面白くて。それで自分でも買って……。それで文学系のネタを仕込んでたわけ

あ:やっぱり以外とみんな、それぞれ読書のバイブル的なものはあるんだね。どこから情報を取ってるかっていう

か:さっきの『有栖の乱読』みたいに作家が本を紹介してる本とかね

あ:人に本を勧められる時って、あんまり近い人に勧められるとちょっと読むまでに間ができる時があるんですよね。追っかけるように読むとしゃくっていうか。かみしのさんはもう存在を僕の一段上に置いてるので大丈夫なんですけど

か:上に置かれてるんだ(笑)

あ:仰ぎ見る感じで。「ははー」って。何か勧められても「ありがとうございます!」って

け:神託が(笑)

あ:でも自分の中で同じレベルだと思ってる友達がすごくハマってたり、すごく勧められると、変なプライドが邪魔をするんですよね。「俺はこいつより早くこの本を見つけられなかった。今から読んでもこいつにはもう追いつけない」って

か:分からないでもない(笑)

あ:その点、すでに仰ぎ見てる作家とかが本を勧めてもそういう感情が起こらないんですよね

か:なるほどね

 

ルーツ放談まだまだ続く!

過去の読書放談↓

 

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

hyohyosya.hatenablog.com

 

 

 

*1:文春新書

*2:文春新書

*3:文春新書

飄々舎の面白イベントをおすすめ。次回は新歓コラボ企画! 5/6(土)16:30〜 @スタジオヴァリエ

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飄々舎と申します。

京都で劇団、大喜利イベント、学生演劇祭を企画運営してきた人たちとネタツイッタラーが一緒になって「面白いかもしれないこと」を続けています。

 メンバー:あかごひねひね、鯖ゼリー、玉木青、ひつじのあゆみ。

 

 

気ままな時事雑談↓をしたり 

こういう企画↓に挑戦したり、

 

 



デタラメな企画会議↓をしたり、 

 

朝5時から7時間しゃべるモーニングショーをしてみたり、

「紙」でできたものの即売会(「カミックマーケット」、通称「カミケ」)を主催したりしています。 

(これまでのイベントの感想はこちら→

京都の創作集団・飄々舎。イベント感想等まとめ

 

◎一部抜粋

飄々舎さんのイベントを見てきました。今回は、あかごひねひねさんと青木白さんとで、企画案を出しつつ試しつつのトークライブという感じでした。特に知ってる人でもないお二人なのに(じゃあ何で行ったんだよという感じですが)2時間半ちゃんと見応えがあってすごいなあと思いました。

 

飄々舎("さん"付けた方が良いのかな…?)のイベントへ。めちゃくちゃ面白くて途中涙が出るくらい笑った。トークで間が持ち続けるの凄い。ちょくちょく、ぐらいの頻度で京都でこういう面白いイベントが開催されていると非常に嬉しい。

 

 新歓コラボ企画!

そんな飄々舎が、一部メンバーの古巣である劇団愉快犯の新歓企画にお邪魔します。

http://yukaihan.info/foretell.html

 

今回も脱線し続ける企画会議を軸に、あれやこれやの企画を試演してみようと思います。

新入生も大歓迎! 劇団愉快犯設立当初。演劇素人だった我々が犯した数々の愚行をお教えします。

 

「5回に3回はバツグンに面白いかもしれないライブ10」

 

【日時】5/6(土)

第一部 16:30~18:30

開場 16:00

 

第ニ部 19:00~21:00

開場 18:30

 

※二部制について。

後輩「16:00~21:00が空いています」

飄々舎「まあじゃあ、全部の時間やるか」となったのですが、

ぶっ続けはむしろお客さんに迷惑では、ということで、
とりあえず意味なく二部制にしました。

根性のある方は両方お付き合いください。

各ステージにゲストをお招きするかもしれません。 

 

 

【場所】スタジオヴァリエ

京都市左京区吉田二本松町20-1

写真付きの詳しい案内はこちら→
studiovarie

 

 

 

【料金】無料カンパ制

 

【出演】あかごひねひね 玉木青 ひつじのあゆみ

 

【ご来場をお知らせください】

 ※会場は狭目です。人数把握にご協力ください

 

ワンタッチ。自動的にツイート!

 

このページは拡散用です。

自演的タイトルをお許しください。

 

試しに記事の上下にある
ツイッターとか
ラインとかのマークを押してみてください。

あらふしぎ。

f:id:aokisiro:20150606163934j:plain

自動で文面がつくれます。
だれかを誘うのも簡単にできます。

このイベント行ったよ!とかも簡単につぶやけます。

 

息を長く続けるつもりです。

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第六回よまいでか『邂逅の森』

こんにちは。

今年はどんな一年でしたか。あけましておめでとうございます。もうすぐ一月も終わりますね。なんて、いろいろな書き出しを考えていたのですが、ずるずるとさぼってしまって、そうとう久しぶりの更新になってしまいました。

エゴサすると「まい」という名前の人が「(呼び方は)まいでいいよ!」と親し気に送っているリプライばかり湧いて出てくることでおなじみのよまいでかも気づけば第6回。

 

今回は熊谷達也『邂逅の森』です。

 

邂逅の森 (文春文庫)

邂逅の森 (文春文庫)

 

 

本作は2004年第131回直木賞受賞の作品。直木賞といえばよまいでかの第一回『王妃の離婚』もまた直木賞受賞作品でした。

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ぼくは各所で口にしているように、どちらかといえば純文学と呼ばれる作品をよく読むので、直木賞にはあまり注目していなかったのですが、あの本がたいそう面白かったので最近は気にするようになりました。

ちなみに今回受賞した恩田陸の『蜜蜂と遠雷』は音楽好き必見らしく、読んだ人全員が絶賛しているので早く読みたいところです。

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

話は戻って、『邂逅の森』。実は同時に第17回山本周五郎賞も受賞しています。純文学界隈でいえば、芥川賞の他に三島由紀夫賞野間文芸新人賞という「三大文学賞」があるのですが、この山本周五郎賞もまた直木賞に匹敵するエンターテイメントの賞です。

二冠ともなれば期待も増大。ぼくはわくわくしながら読み始めました。

 

まずはあらすじです。

 

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。鉱山で働くものの山と狩猟への思いは断ち切れず、再びマタギとして生きる。失われつつある日本の風土を克明に描いて、直木賞山本周五郎賞を史上初めてダブル受賞した感動巨編。

 

マタギといえば頭に浮かぶのは獣の皮を羽織って、猟銃で熊を撃ち殺すぼんやりとしたあのイメージ。

熊といえばときおり出没して、人間を襲うことで有名な獣です。くまモンやプーさんでデフォルメされていますが、基本的には恐ろしい怪獣のような存在です。(ちなみに本当に熊を怪物として描いた漫画に『ザ・ワールド・イズ・マイン』というものがあります。ここにもやたらとかっこいいマタギのおじさんがでてきます)

 

 

この小説に描かれたマタギの文化はぼくが、そしておそらくみなさんが思っている以上に過酷で神聖なものでした。

 

獲物そのものがいないといったような、人間にはどうすることもできない状況を前にして、マタギたちは、何かの理由があって山の神様が獲物を授けてくれないのだと解釈する。

 

マタギとして山に入り、山の神様に守ってもらうためには、人間の性である欲深さを封じ込め、意識や感覚をできうる限り獣の領域まで近づけなくてはならない。そのための女断ちであり、水垢離であり、そして山歩きであるのだ。

 

マタギたちが相手にしているのは、シカや熊といった獣というよりは「山の神様」です。ここでの水垢離とは、チームで動くマタギたちの頭領の命令に逆らうなどルール違反をしたときに被る「罰」です。

また新人のマタギも「サンゾクダマリ」と称する、水垢離の通過儀礼を受けることになります。水垢離といえばまずお百度参りが頭をかすめますが、神道において水で体を清めるというのは、穢れを払うために行われる神聖な行いなのです。

あるシーンで山に登ったマタギが町を見下ろし、

 

「日本て、小っちぇえ国なんだな――」

「んだな、こごがらはぁ、何処さでもひと跨ぎだべ」

 

と会話する場面がありますが、ここなんかは天皇が行う「国見」にも似た趣があります。山に登り、市井を一望する。マタギたちは、自らを神域に挑ませているのです。

人間対自然。

獣対神。

強大なものに立ち向かうという緊張が文章に満ち満ちていて、ただ文字を読んでいるだけなのに自分も秋田の雪山で熊を待っているかのようなぴりぴりとした空気を感じます。

 

話の大筋は、主人公富治の成長物語です。

マタギとして「サンゾクダマリ」の洗礼を受け、夜這い(大正時代の話なので夜這いがあります)をかけた女・文枝との恋愛をします。

ただその相手がいけなかった。ある種お決まりのパターンですが、村の長者の娘を手にかけてしまった富治は、文枝父親によってマタギを辞めさせられ、鉱山へ左遷させられてしまいます。

前に『王妃の離婚』をレビューしたときにも書きましたが、ものすごい王道のストーリーです。

この小説の魅力を三点あげるとすれば、王道ストーリー、キャラクター、情景描写であるといえます。

話はこのあとひょんなことからマタギに戻った富治の結婚を経た、ラスボスとの闘いになります。

 

コブグマの全身から、人間に対する殺意が放たれていた。

 

このあたりの緊迫感は、思わず息が止まってしまうほどなので、必見です。

 

また魅力の一つであるキャラクターですが、富治をはじめ、インチキ商人、小心者の似非マタギ、職人気質の親方など数々登場しますが、何よりも女性が魅力的

富治が夜這いし、父親によって引き裂かれ他の男と世帯をもつことになった文枝。彼女は離れ離れになりながらも富治を想い続けます。

一方で、鉱山時代の弟子・小太郎の姉であり、幼少期に売られ男に抱かれることでしか生を実感できない女・イク。

いわば処女性と非処女性の両極を担う二人。

富治をめぐっていろいろな悶着(この辺りも王道でおおおおおっとなります)があるのですが、何しろ二人がかっこいい。

基本的に女のことに対しては優柔不断なところのある富治の尻を叩くように、凛としたふるまいで彼女たちは富治に向かいます。

 

とある場面で、文枝とイクが対面するのですが、ここはここで息の詰まる場面。熊に対し、神に対し戦いを挑む男の世界とは真逆の、人間と人間の戦いです。

熊谷さん、なにしろ文章が濃密なので読ませること読ませること。

魅力的な人間たちが、王道の物語に乗っかって、とんでもない推進力を生みだします。

富治最強の落とし文句、

 

「俺はクマ撃ちだすけ、鬼の一匹や二匹、なんぼでも撃ってやれるでな」

 

もどこで登場するか、お楽しみに。

 

これ、絶対漫画にしたら面白いよなあと思っていたらすでに漫画化されていました。

 

邂逅の森 新約マタギ伝 (1) ヤングチャンピオンコミックス

邂逅の森 新約マタギ伝 (1) ヤングチャンピオンコミックス

 

 

ページ数にして500ページ超なのでなかなか分厚いのですが、圧倒的なリーダビリティによってあっという間に読まされてしまいます。

直木賞の選考も参考に引用しておくと、

 

・力わざである。骨太の作品である。 阿刀田高

マタギの富治の生き方をまっとうに、一途に書いて、この作品にかけた作者の気迫が伝わってくる。 渡辺淳一

骨太だが無器用で、新しさなどはどこにもない。それでも、心を打つ物語の力があった。 北方謙三

・久しぶりに骨太の作品を読んだと思った 平岩弓枝

 

とにかく腰のすわった筆致に、審査員たちも絶賛を送っています。

喰うか喰われるかの命を賭した戦いを繰り広げる男たちの中でも、鉱山時代の弟子にして、のちのマタギ・小太郎はやや腰の引けた人物。

 

「俺ぁ、ガキのころに村を逃げ出してから、肝心なところでは逃げてばっかりだ。でもよ、兄貴、逃げ足だってとことん磨いてやればよ、閻魔様からだって逃げられるってことも、あるんじゃねえかな」

 

でも、考えてみればマタギたちが異常なわけで、どうしても小太郎に感情移入しながら読んでしまいました。

折も折、『羆嵐』を読んでいたぼくにとって、恐ろしい怪物を狩ってくれる英雄にして、厳しい文化の保持者、そして神にも近き人間であるマタギの織り成す物語は、極上の時間を提供してくれました。

 

羆嵐 (新潮文庫)

羆嵐 (新潮文庫)

 

 

読み終わったときにぼくの口から漏れ出たのは、「これぞ小説!」でした。

何でもいい。とにかく面白いエンタメが読みたい、と思ったら迷わず『邂逅の森』を手に取ってください。

 

面白くなかったら水垢離してyoutubeに挙げるので、一報ください。

 

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